解決済 108D52 03.血液

赤芽球癆で骨髄巨核球?

平素よりお世話になっております。
問題を解いている際に、少し引っかかった点がありましたので質問させていただきます。

本文と画像からは、胸腺腫に合併した赤芽球癆をまっさきに思い浮かべる臨床像で、疾患をそのまま選ぶのが本問なのですが、骨髄所見で巨核球を散見すると明記されています。
『2018新しい内科・外科③血液』のChap. 4.1にて巨大前赤芽球を認めるとのお話はありましたが、巨核球はしばしば認めるものなのでしょうか?
鉄欠乏性貧血における説明で代償性に血小板が微増するというお話がありましたが、本症例においても血小板が増加しており、同じ機序が働くこともあるとしておさえておけばよいでしょうか。

さいあく臨床の現場にはさまざまな患者がいると理解するしかないと思う所存でありますが、何かあればぜひ教えていただきたいです。

回答2件

  • コメント失礼します。
    巨核球は正常骨髄でも見られるものなので、この問題で骨髄において巨核球が散見されることに病的意義はないと思います。
    むしろ、網赤血球が0%ということから骨髄での造血低下が疑われるなかで、「骨髄で巨核球を散見する」と書くことで赤血球系の造血「のみ」が低下していることを補強する意味があるのではないでしょうか?

    • 確かにそのような風に解釈することができます!
      ご回答ありがとうございました!

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  • 問題参照 108D52

    68歳の男性。動悸と易疲労感とを主訴に来院した。身長165cm、体重63kg。体温36.5℃。脈拍92/分、整。血圧122/68mmHg。皮膚は灰褐色で眼瞼結膜は貧血様である。眼球結膜に黄染を認めない。頸部、腋窩および鼠径部の表在リンパ節は触知しない。胸骨左縁第2肋間にII/VIの収縮期雑音を聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫や紫斑を認めない。血液所見:赤血球233万、Hb 7.1g/dL、Ht 20%、網赤血球0%、白血球9,400(桿状核好中球6%、分葉核好中球54%、単球3%、リンパ球37%)、血小板32万。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL、アルブミン3.4g/dL、AST 56U/L、ALT 71U/L、LD 438U/L(基準176~353)、尿素窒素14mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、血糖98mg/dL、Fe 234μg/dL(基準59~161)、不飽和鉄結合能〈UIBC〉67μg/dL(基準163~251)。骨髄は正形成で巨核球を散見する。胸部エックス線写真(A)、胸部CT(B)及び骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本(C)を別に示す。
    考えられるのはどれか。2つ選べ
    • a 肺癌
    • b 胸腺腫
    • c 赤芽球癆
    • d 溶血性貧血
    • e 再生不良性貧血
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