解決済 114A28 12.小児科

SGA性低身長の鑑別について

2020あたらしい小児科7コマ目の114A28の問題について質問があります。講義内での解説ではそもそもSGAを否定する理由として
①「>10パーセントタイル」という文言と、
②在胎週数的には出生体重も問題ない、
という2点を挙げられていたと思うのですが、
SGAの定義についてテキスト内の記載では
「出生時の身長または体重が在胎週数相当の10パーセントタイル未満 ”または” −2SD未満であること」とあり、こららの条件は「または」という文言からどちらか一方でも満たせば良いと解釈しています。この定義に照らして考えると、少なくとも身長に関しては(体重はプロットと線が重なり判定が難しい←ご指摘があり訂正させて頂きました)>10パーセントタイルではあるものの、成長曲線からは後者の「−2SD未満」を満たしていると思われるのですが、
Q1.なぜSGAはr/oできるのでしょうか?
Q2.SGAの定義について確認させて頂きたいのですが、「−2SD未満」というのは、成長曲線の−2SDを単純に下回っているかではなく在胎週数相当に比して考えるものなのでしょうか?
本問題のような早産のケースでは、成長曲線を素直に読むと−2SDを下回っていると読み取れても、そこから「SGAの基準である−2SD未満を満たしている」ということにはならず、「−2SD未満」の条件に関しては判定不能とうことでしょうか?
Q.3 本問題を解く上でのアプローチとしては、明確に判定が可能な上記①②の情報から間接的に「−2SD未満」ではないだろうと考えるのでしょうか?

質問の箇所も多くなり、煩雑な文章で申し訳ありません。
何卒回答よろしくお願いいたします。

回答5件

  • はじめまして。

    成長曲線では、出生時=0歳時のところだと思いますが、点が重なっており、質問者様のおっしゃる-2sd未満とは読み取れませんでした。(生後六ヶ月頃では-2sd未満になっていると思います。)
    成長曲線はあくまで生まれた後に適用されるのではと考えます。
    テキストにあるSGAの定義は、【出生体重/身長が在胎週数相当の10パーセンタイル未満】または、【出生体重/身長が在胎週数相当の-2sd未満】と捉えていました。
    SGAの定義の-2sdと言うのは成長曲線の-2sdではなく、胎児の週数ごとの大きさ(30週で1500gのような)の標準偏差から外れている、と言うことではないでしょうか?

    • 回答ありがとうございます。
      33akiさんのご指摘の通り、体重に関しては成長曲線をみると点が重なっており−2SDと読み取れませんでした、失礼致しました。
      SGAの定義に関しては再度該当箇所の講義を見直したのですが、出生体重と身長どちらも満たす必要があるかについては、テキストの「または」と記載されている以上の解説は読み取れませんでした。
      その上でこの部分の定義を、文字通り「または」という意味とした前提で加えてご質問させて頂きたいのですが、
      出生時の体重に関しては成長曲線からみても−2SDとは言い切れないというのは理解できるのですが、身長に関しては成長曲線から出生時に−2SD未満であるように読み取れるのですが、こちらに関しては成長曲線は在胎週数を考慮した値ではないため、こちらで−2SD未満にみえても、「在胎週数相当の身長の−2SD未満」とは言えないということでしょうか?
      重ね重ね質問失礼します、よろしくお願いします。

  • 成長曲線は在胎週数を考慮した値ではないため、こちらで−2SD未満にみえても、在胎週数相当の身長の−2SD未満とは言えないということでしょうか?
    →なんとも言えませんが、0歳時の時点で明らかにー2SD未満とわかるならSGAと判断してもいいのかもしれません。

    ただ、先ほどもご返信させていただいたように、「成長曲線は出生後の児が成長していく過程を示すもの」だと思いますので、SGAの自体の診断とは分けて考えた方がいいのではとも思いました。(SGAと診断された児を追って、低身長か否かの議論に使うのが成長曲線と考えています。)
    また、SGAの診断基準も調べると、「身長体重ともに10パーセンタイル未満のもの」と定義している資料¹もあり、今回のように10パーセンタイル以上と書いてくれているのなら素直にSGAはr/oしていいのかなと思います。仮に、「身長・体重は10パーセンタイル以上だが、-2SD未満…」というヘンテコな問題が出てSGAか否かが問われたら、それこそ穂積師がおっしゃる「差がつかない」問題になるのではないでしょうか。

    自分も不勉強でこのくらいの回答しかできませんので、より明確な回答ができる方がいましたらお願い致します。

    1:https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/dl/kenkou-0314bw-03.pdf

    • 資料の添付まで頂き、ありがとうございます。
      SGAの基準に関してはmedu4のテキストと異なる記述もあるようですね。
      確かに体重に関しては明らかに成長曲線の−2SD未満とは言えないと私も思いますが、私の個人的な意見では、身長に関しては明らかに成長曲線の−2SD未満に見えたので、こちらに関して「出生時の身長は在胎週数相当の身長の-2SD未満」と判断するか否か、どのように解釈するのが適切か疑問でした。
      確かに33kiさんもおっしゃるように、素直に問題を読み解いて、深読みしすぎないことが肝要かもしれませんね。
      成長曲線の用い方についても参考に助言を参考にさせていただきます。丁寧に回答して頂きありがとうございました。

  • ググってたらこの質問が出てきたので遅ればせながら
    −2SDをパーセンタイルに直したら、偏差値30以下ということですので3%程度です。
    グラフは私にも-2sd未満に見えますが本文より10パーセンタイルを超えているので-2SD以上です。

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  • 問題参照 114A28

    3歳1か月の男児。3歳児健康診査で低身長を指摘され両親に連れられて受診した。在胎35週3日、母体妊娠高血圧症候群のため緊急帝王切開で出生した。出生体重2,160g(>10パーセンタイル)、身長44.0cm(>10パーセンタイル)。早産と低出生体重児のため2週間NICUに入院した。NICU入院後2日間は哺乳不良を認めた。1歳6か月児健康診査で歩行可能であり、「ママ」などの有意語は数語認められた。低身長、低体重のため6か月ごとの受診を指示されていたが受診していなかった。偏食はなく保育園で他の同年齢の子どもと比較して食事量は変わらない。自分の年齢、氏名を答えることができる。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。外性器異常は認めない。父の身長は175cm、母の身長は160cm。患児の成長曲線を別に示す。

    可能性が高い疾患はどれか。

    • a クレチン症
    • b Cushing症候群
    • c Prader-Willi症候群
    • d 成長ホルモン分泌不全性低身長症
    • e SGA性低身長〈small-for-gestational-age〉
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