解決済 112A19 10.神経

亜急性脊髄連合変性症の画像診断

いつもお世話になっております。
画像上、楔状束メインにMRIT2強調像で高信号を認めており、上肢の深部覚障害は読み取れるのですが、それのみでRomberg陽性となるのでしょうか。
それとも、ビタミンB12欠乏により神経の代謝全般が障害されるため、画像上薄束の病変はみられなくとも大なり小なり薄束にも障害をきたしRomberg陽性となっているのでしょうか。
はたまた、「楔状束のみT2強調像で高信号を認める」こと自体が間違っており、実際には薄束も高信号を認めているのでしょうか。
どなたかご教授よろしくお願いいたします。

回答2件

  • ご指摘の通り、画像上”T2強調像で楔状束に高信号を認める”ように見えますが、これだけで「楔状束の機能のみが障害されているので下肢の深部感覚は障害されない」と結論付けることはできないと思われます。

    また本問ではあくまで「予想される症状を選べ」ですので、「亜急性脊髄連合変性症では後索障害により下肢の深部感覚が障害され、Romberg徴候が陽性になりうる」と、病歴から考えるのが良いのではないでしょうか。消去法からもaが正しいと思われます。

    • Kenchanさん、ありがとうございます。
      楔状束病変のみでRomberg徴候が陽性になるかどうか興味があり質問させていただきましたが、仰る通りあまり深追いしないようにするのがよいと思いました。

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  • 問題参照 112A19

    69歳の男性。歩行困難を主訴に来院した。1か月前から歩行が不安定となり、徐々に悪化してきたため受診した。9年前に胃癌で胃全摘術を受けた。意識は清明。身長155cm、体重44kg。体温36.1℃。脈拍60/分、整。血圧106/58mmHg。呼吸数18/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球250万、Hb 9.4g/dL、Ht 28%、白血球4,400、血小板8.7万。血液生化学所見:総蛋白7.2g/dL、アルブミン4.4g/dL、総ビリルビン1.5mg/dL、AST 25U/L、ALT 20U/L、LD 332U/L(基準176〜353)、γ-GTP 13U/L(基準8〜50)、CK 48U/L(基準30〜140)、尿素窒素23mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、尿酸5.1mg/dL、血糖103mg/dL、総コレステロール170mg/dL、トリグリセリド72mg/dL、Na 138mEq/L、K 5.0mEq/L、Cl 101mEq/L、ビタミンB12 75pg/mL(基準250〜950)、CEA 2.0ng/mL(基準5.0以下)、CA19-9 2.3U/mL(基準37以下)。CRP 0.1mg/dL。頸椎MRIのT2強調像を別に示す。

    この患者で予想される症状はどれか。

    • a 暗い所でふらつく。
    • b 片足立ちがしにくい。
    • c 尿意を我慢できない。
    • d 風呂の温度が分かりにくい。
    • e 歩き始めの一歩が出にくい。
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