子宮内膜増殖症の解説にて、
「挙児希望のある若年女性には黄体ホルモン療法を行うこともある」とあります。
一方、続発性無月経の治療では
挙児希望あり→クロミフェン療法(排卵誘発療法)
挙児希望なし→ゲスターゲン療法(黄体ホルモン療法)
となっています。
以上より子宮内膜増殖症ならば挙児希望があっても黄体ホルモン療法をすることに違和感があります。
クロミフェン療法は効かないから、治療するならやむなしに黄体ホルモン療法を行う、ということでしょうか?
回答失礼いたします。
子宮内膜増殖症ではエストロゲン優位の高値が続くことによりエストロゲン依存性の疾患である体癌に移行するのが怖いので
プロゲステロン(黄体ホルモン)により拮抗してエストロゲンの作用を少しでも弱めようという考え方になると思います。
一方続発性無月経ではとにかく排卵させて卵子が出ないと妊娠、着床が起こらないので、挙児希望の場合は
クロミフェンにより排卵を誘発させる必要があり、挙児希望がない場合は単にホルモンバランスを保つという意味で
プロゲステロンを外から補えばいいという話になるのではないかと思います。
すなわち黄体ホルモンを補う=妊娠できなくなるという考え方ではなく、背景が異なる二つの疾患においては黄体ホルモンの意味が少し異なってくるのではないかなと個人的には思います。
ご質問の回答になっておりましたら幸いです。
Hiroonさん
そこまで詳しくないですが、黄体ホルモンは一時的に内膜症を抑え込む目的で投与して(その投与期間中は妊孕性がなくなるが)、内膜肥厚がおちついたらプロゲステロンを休薬→その間に妊娠・出産するという考え方だと推測します。挙児希望というか、とにかく子宮を(一時的にでも?)温存させることが目的なのではないでしょうか。子宮体癌なら初期でも子宮全摘するので……
https://www.ho.chiba-u.ac.jp/crc/felicia_trial-pc/symptoms/problem.html
プロゲステロン自体は、低用量ピル(LEP)に入ってるくらいなので投与してる間は妊娠できにくいはずです。普通は挙児希望なら×つけていいと思います。
https://medu4.com/112A43
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