解決済 106I66 08.消化管

注腸造影におけるSchnitzler転移とapple core signの見分け方

注腸造影の読み方についてです。
106I66は胃癌の直腸膀胱窩への転移(Schnitzler転移)、107H28は原発性直腸癌のapple core signですが、
どのように見分ければよいのでしょうか?
病歴を見れば一目瞭然ですが、注腸造影にもなにか見分け方はありますか?

回答1件

  • こんにちわ。直腸癌でApple core signをみるケースは、特にRsあたりの腫瘍なら、見られることもありますが、今回画像上は、両側性に肛門部より連続性に狭窄を認めています。Apple core signとは本来腫瘍前後は上皮性変化を認めていない必要があります。
    また、今回直腸癌で治療としてMilesの選択肢なので、肛門から腫瘍がRbまでのはず。だいたい人工肛門になるかを判断するとき、腫瘍が、実際に肛門より10cm超えているかで判断することが多いです。肛門から10cm以内の腫瘍だと、きれいにApple core signを出せる注腸検査は結構難しいです。上記理由より回答できるのではないかと思われます。

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  • 問題参照 106I66

    61歳の男性。腹痛を主訴に来院した。1年前に胃癌で胃全摘術を受け、3か月前まで補助化学療法を受けていた。1か月前から、間欠的な腹痛の頻度が徐々に多くなった。2週前からは少量の軟便が頻回に排泄されるようになり、1日10回以上となったため来院した。経過中に嘔吐は認めていない。腹部全体に軽度の膨隆を認める。直腸指診で高度の狭窄を認める。骨盤部CTで直腸膀胱窩に腫瘤と少量の腹水とを認める。注腸造影写真を別に示す。
    対応として適切なのはどれか。
    • a 緩下薬の投与
    • b 人工肛門造設
    • c 内視鏡的粘膜切除術
    • d 経鼻イレウス管の挿入
    • e 直腸切断術〈Miles手術〉
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