解決済 -

統合失調症における認知機能障害について

お忙しい中失礼いたします。
115回対策の国試究極map18の精神科の中で、先生は統合失調症の検査のところで、「MMSEは×、なぜなら統合失調症は認知機能低下しないから。」というようにおっしゃっていましたが、以前模試の問題に統合失調症で認知機能障害がみられる、というのが解答になっていました。googleなどで調べた際も、金沢大学の精神行動科学教室の研究で、統合失調症の症状に認知機能障害があると載っていました。検査でMMSEを用いないことは何となくわかるのですが、国試においては統合失調症では認知機能障害は起きないという捉え方でよろしいのでしょうか。
ご回答いただければ幸いです。よろしくお願い致します。

回答3件

  • たしかに調べるとパラパラと「①陽性症状、②陰性症状、③認知機能障害の3つが中核症状」的なサイトや文献類がでてきますが、そうなると「認知機能障害はあるけどMMSEはやらない」という理論となり、105B11107E57109E51などで出まくっている問題を解く際に気持ち悪い思いをすることになります。

    少し調べると「認知機能障害は長期経過の中で出現しやすい」のような記載も出てくるのですが、109E51では10年以上の経過がありますし、その議論も腑に落ちません。

    思うに、統合失調症の高齢者も多いでしょうから、加齢による認知機能障害合併の色彩が強いのではないでしょうか。
    少なくとも認知機能障害はシュナイダーの一級症状やブロイラーの4つのAにも含まれませんので、「統合失調症=認知機能障害合併」のように真っ先に暗記すべき対象とは思えません。国試でも「統合失調症で認知機能障害がある」については白黒つけさせる過去問の出題は僕の知る限りありません。

    以上をご理解の上、ここから先はご自身がしっくりくる形で覚え、国試に臨めば大丈夫だと思います!

    • お忙しい中、ご丁寧にご教授頂きありがとうございます。
      実臨床や現在進行形で進んでいる研究と国家試験の問題に少し乖離があったり、国試特有の空気を読む感じも含めて、選択肢との兼ね合いであったりで総合的に判断できるようになろうと思います。
      少なくとも、今回、このように疑問を持てたことで、提示して頂いた過去問を含め、良い復習になりました。
      ご多忙の中ありがとうございました。

    • 横から失礼します。
      109E51に関してですが、MMSEは認知症の検査で、単に認知機能を調べる検査ではなく記銘力や見当識の検査も含まれています。そのため統合失調症の人には記銘力障害や失見当識もないためMMSEをしても意味がないという点からこの問題はcが誤り選択肢であると言えると考えます。
      また、107E57の問題ではWCSTが正解ですが、これは認知機能の検査と言えるかと思います。
      以上より、
      「統合失調症では(ある程度進行してから)認知機能障害を認めるが、その検査はMMSEではなくWCSTを用いる」
      という落とし所でいかがでしょうか。

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 関連トピック

    なし