解決済 112A27 11.産婦人科

卵巣出血と子宮内膜症性嚢胞の鑑別

この問題において子宮内膜症性嚢胞を完全に除外するのは難しくありませんか?
エコーを見ても子宮内膜症性嚢胞も卵巣出血もどちらとも卵巣内の出血であるという点で同じです.

例えば,112a43では子宮内膜症性嚢胞が提示されていますが,
私にはエコーでは見分けがつきません.

この問題は病歴だけから卵巣出血を見ぬけということなのでしょうか?

回答2件

  • 子宮内膜症であれば病歴としては今回初発の症状であり、選択肢にも選択しうるものがありません。
    鑑別診断として子宮内膜症を念頭に置いたとしても、症例の患者は症状も良くなっているので経過観察して後々同様の症状が続けば子宮内膜症の疑いとして侵襲のある検査も行うかもしれません。
    卵巣内の出血という表現形は同様であるのでここから完璧に見抜く事はできないと思います。

    • そうですね。
      確かに子宮内膜症の場合は不妊など長期の経過で来院する問題が多いような気がしてきました。
      ありがとうございました。

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 問題参照 112A27

    30歳の女性。下腹部痛を主訴に来院した。3日前、左下腹部の痛みで目覚めた。その後、同じ強さの痛みが持続したため本日(月経周期の17日目)受診した。今朝から痛みは軽減している。悪心と嘔吐はない。4週間前に受けた婦人科健診では子宮と卵巣とに異常を指摘されなかったという。最終月経は17日前から5日間。月経周期は28日型、整。身長160cm、体重52kg。体温36.5℃。脈拍72/分、整。血圧108/68mmHg。呼吸数18/分。腹部は平坦、軟で、筋性防御を認めない。内診で左卵巣に軽い圧痛を認める。子宮と右卵巣には異常を認めない。血液所見:赤血球380万、Hb 10.4g/dL、Ht 31%、白血球5,800、血小板16万。血液生化学所見:総蛋白7.3g/dL、アルブミン4.3g/dL、総ビリルビン0.3mg/dL、AST 18U/L、ALT 16U/L、LD 195U/L(基準176〜353)、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL。CRP 0.3mg/dL。妊娠反応陰性。左卵巣の経膣超音波像を別に示す。

    適切な対応はどれか。

    • a 経過観察
    • b 抗菌薬投与
    • c 抗凝固薬投与
    • d 嚢胞穿刺吸引術
    • e 左付属器摘出術
  • 関連トピック