解決済 103I58 17.泌尿器科

過活動膀胱に対するα1遮断薬投与について

本問の選択肢d α1遮断薬投与に関してですが、自分で調べてみたところ内尿道括約筋はα1受容体があり、α1刺激で収縮つまり蓄尿することになります。
この問題において過活動膀胱は尿を出させる方に治療するので、α1遮断して内尿道括約筋を弛緩させ排尿させるのも間違ってないと思うのですがどう考えればよろしいでしょうか。

回答2件

  • 局所的にみればそうかもしれませんが、先人が研究を行っていろいろ調べた結果、治療薬の1st choice, 2nd choice等々が決まっています。
     
    https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/38_woman_lower-urinary_v2.pdf
    ↑こちらの167ページにあるように、「まだ定まった見解は示されていない」ようです。
     
    https://medu4.com/topics/dc24300697
    ↑こちらのベクトルの話も参照して下さい。
     
    端的な例で言うなら、例えばアトピーやら蕁麻疹やらで手が痒くて仕方ないとしましょう。
    治療は通常ステロイドや抗ヒスタミン薬といった抗アレルギー薬です。
    が、腕を切断してしまえば良くないですか?
    腕を切断してしまえば、手の神経もろともなくなりますので、かゆみをそもそも自覚しなくなります。
    病態から考えるに間違ってないと思うのですがどうして腕を切断するのは治療法として誤っているのでしょうか?
     
    ↑と同じ理論です。
    残念ながら病態でのアプローチには限界があります。
    理論的にそうだと思えても、実際は逆、なんていうこともありえます。
    暗記と理論、のバランスをうまく組み合わせて試験類での得点の最適化を狙っていけると良いですね。

  • ご返信ありがとうございます。
    今後はそのように考えていきたいと思います。

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  • 問題参照 103I58

    65歳の女性。尿意切迫感、切迫性尿失禁および夜間頻尿を主訴に来院した。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣に赤血球0~2/1視野、白血球1~3/1視野。尿量1,000~1,300mL/日、排尿量80~200mL、残尿量10~20mL。昼間排尿回数8~10回、夜間排尿回数2、3回。
    対応として適切なのはどれか。
    • a 水分制限
    • b 抗菌薬投与
    • c 睡眠薬投与
    • d α1遮断薬投与
    • e 抗コリン薬投与
  • 関連トピック

    なし