解決済 114A2 06.呼吸器

咳喘息とGERDと副鼻腔気管支症候群

お世話になっております。過去問研究の最中に、もしかしてと思い投稿させていただきました。
本問は慢性咳嗽の原因疾患とその特徴の組み合わせを問う問題ですが、「d. 胃食道逆流症-------後鼻漏」 は明らかに選択肢として誤りです。後鼻漏はe. 副鼻腔気管支症候群(SBS)にて特徴的な所見です。
しかしその背景には咳喘息、胃食道逆流症(GERD)、SBSの合併が意識されているのではないかと考えました。

近年上記3疾患、特にGERD+咳喘息の合併例が多いと報告されており、GERDが咳を惹起し、咳によってGERDが惹起され悪循環を形成することが知られています。
一方で各疾患は専門分野が異なるため、片方は診断されても、もう一方が見逃されることが問題となっているようです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/105/9/105_1565/_pdf p.9-10
http://www.myclinic.ne.jp/shinjonaika/ez/free.html 合併例の件数
国家試験でもだんだん意識されつつあるのではと思ったのですが、どう思われますか?

回答3件

  • 『レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室』の慢性咳嗽の説明で質問者様の仰ることが書いてありました。:

    GERDが喘息の誘因になる、あるいは悪化させることがあり、併発していることも少なくないことが慢性咳嗽におけるGERD診療の注意点として挙げられています。
    つまり、喘息との鑑別が困難であったり、片方の治療を行ってもよくならないという事態が想定されるとのことです。また咳喘息であるかどうかの評価はその患者さんの人生を左右する大変重要なものであるとも書かれています。

    111G22101H25など慢性咳嗽がテーマの問題は定期的に出題されていますし、咳喘息や後鼻漏の症例数も増えているとのことで、この点が意識された出題は全然あり得ると思います。

  • ご回答ありがとうございます。
    参考にさせていただきます!

  • 本日、耳鼻科の講座を受講いたしました。
    Chapter5の冒頭にて、既に同様の話題について触れられておりました。
    失礼いたしました。

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  • 問題参照 114A2

    慢性咳嗽の原因疾患とその特徴の組合せで誤っているのはどれか。

    • a COPD --------- 喫煙歴
    • b 咳喘息 --------- 季節性
    • c アトピー咳嗽 --------- 咽喉頭掻痒感
    • d 胃食道逆流症 --------- 後鼻漏
    • e 副鼻腔気管支症候群 --------- 膿性痰
  • 関連トピック

    なし