解決済 106I60 02.内分泌代謝

糖尿病性昏睡と尿崩症の輸液の違い

106I60の質問で糖尿病性ケトアシドーシスに対してなぜ細胞外液を用いるのか、の質問に対して「細胞内液の補充よりも循環血液量減少に対する補正が優先される」といった回答がされていました。

同様の理論で、尿崩症も5%ブドウ糖液ではなく細胞外液の補充が必要、とはならないのでしょうか?

もしくは尿崩症では水を飲めば血漿浸透圧を適度に保てる、といった内容を他サイトで拝見したのですが、糖尿病でも同様に水を飲めば高浸透圧にならずに済むのでしょうか?

糖尿病も尿崩症も、血漿浸透圧が上昇し多尿になることによる脱水という意味では同じ病態なので、なぜ輸液に差が出るのか疑問に思い質問させて頂きました。

回答1件

  • 107B28 との対比ですかね。

    輸液の選択に当たっては、病態の考察(今回で言えば高張性脱水なのか、細胞内液なのか外液なのか etc)のほかに、時間感覚も大切です。

    糖尿病性ケトアシドーシス〈DKA〉は放置すればすみやかに命が失われかねない病態なのに対し、尿崩症は以下の過去問をみていただければわかるように、そこまで急ぎではありません。
    https://medu4.com/quizzes/result?q=%E5%B0%BF%E5%B4%A9%E7%97%87&st=th

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  • 問題参照 106I60

    23歳の女性。全身倦怠感を主訴に来院した。2週前から著明な口渇、多飲および多尿をきたした。数日前から全身倦怠感が出現し、改善しないため受診した。意識は清明。身長158cm、体重45kg。体温36.7℃。脈拍116/分、整。血圧92/64mmHg。呼吸数28/分。SpO2 98%(room air)。皮膚のツルゴールは低下している。尿ケトン体3+。血液生化学所見:随時血糖385mg/dL、HbA1c 10.4%(基準4.3~5.8)、尿素窒素30mg/dL、クレアチニン1.3mg/dL、Na 133mEq/L、K 4.9mEq/L、Cl 96mEq/L。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.26、PaCO2 16Torr、PaO2 105Torr、HCO3- 7mEq/L。
    現時点の対応として適切なのはどれか。
    • a 生理食塩液の輸液
    • b スルホニル尿素薬の投与
    • c 重炭酸ナトリウムの静注
    • d 遅効型インスリンの皮下注
    • e 速効型インスリンの大量急速静注
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