解決済 112C63 10.神経

CIDPとの鑑別

こちらの問題は多発性硬化症の問題ではありますが、視神経障害や、脱力を下肢から感じている点、ただ先行感染はないという点などから、CIDPも鑑別に上がるのかなと考えました。左右差があることやバビンスキー、画像からCIDPを切って多発性硬化症に至るのでしょうか。

回答1件

  • >>左右差があることやバビンスキー、画像からCIDPを切って多発性硬化症に至るのでしょうか。
    それでいいと思います。

    炎症の局在を区別するともっとわかりやすくなると思います。
    たしかに脳神経症状も見られることはありますが、あくまでもCIDPでは末梢神経の脱髄疾患です。
    なので主訴は「慢性経過の運動麻痺 and/or 感覚障害」です。109E50では下肢の筋力低下、113A64では四肢の脱力が主訴になっています。

    一方で多発性硬化症は中枢神経の脱髄疾患です。CIDPと同じように四肢の脱力などをきたすことはありますが、脳神経症状(複視など)も見られます。今回のように時間的空間的な多相性が特徴的です。

    神経症状からCIDPを切る根拠としては、
    ・上位MN障害 がみられていて、下位MN障害がないこと(109E50113A64をみるとCIDPではどちらも腱反射は消失していますよね。)
    ・左半身のしびれ感を訴えてはいても、感覚神経にあきらかな障害がみられない点
    あたりからでしょうか。

    またCIDPであれば末梢神経の伝導速度検査について言及されると思います。参考にしてみてください。

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  • 問題参照 112C63

    次の文を読み、63〜65の問いに答えよ。

    35歳の女性。左上下肢の脱力のため夫に連れられて来院した。

    現病歴:3年前に複視を自覚したが、疲れ目と考え様子をみたところ、数日で自然軽快した。1年前に右眼のかすみを自覚して自宅近くの眼科診療所を受診したが、眼底検査に異常なく約2週間で軽快した。2日前に左下肢、引き続いて左上肢の脱力を自覚した。本日、歩行も困難になったため受診した。

    既往歴:特記すべきことはない。

    生活歴:事務職。会社員の夫と2人暮らしで子どもはいない。喫煙歴と飲酒歴はない。

    家族歴:特記すべきことはない。

    現 症:意識は清明。身長156cm、体重50kg。体温36.5℃。脈拍64/分、整。血圧126/68mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。視カは右0.4(0.8×−1.5D)、左0.6(1.2×−1.0D)。他の脳神経に異常を認めない。四肢筋力は、右側は正常、左側は徒手筋力テストで3〜4の筋力低下を認める。腱反射は左上下肢で亢進し、左Babinski徴候が陽性である。自覚的に左半身のしびれ感を訴えるが、温痛覚、振動覚および関節位置覚は左右差を認めない。

    検査所見:尿所見:蛋白(−)、糖(−)、潜血(−)。血液所見:赤血球468万、Hb 13.9g/dL、Ht 42%、白血球5,300、血小板21万、PT-INR 1.0(基準0.9〜1.1)、APTT 31.4秒(基準対照32.2)。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dL、アルブミン3.9g/dL、IgG 1,424mg/dL(基準960〜1,960)、総ビリルビン0.9mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL、AST 28U/L、ALT 16U/L、LD 177U/L(基準176〜353)、ALP 233U/L(基準115〜359)、γ-GTP 32U/L(基準8 〜50)、CK 72U/L(基準30〜140)、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、血糖98mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 97mEq/L。免疫血清学所見:CRP0.3mg/dL。抗核抗体、抗DNA抗体、抗カルジオリピン抗体、抗アクアポリン4抗体およびMPO-ANCAは陰性。脳脊髄液所見:初圧80mmH2O(基準70〜170)、細胞数1/mm3(基準0〜2)、蛋白60mg/dL(基準15〜45)、糖60mg/dL(基準50〜75)。頭部MRIのFLAIR像を別に示す。

    診断に有用な検査はどれか。

    • a 脳波
    • b 視覚誘発電位
    • c 脳血流SPECT
    • d 頸動脈超音波検査
    • e 反復誘発筋電図検査
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