解決済 109B56 内分泌代謝

糖尿病の人に75g経口グルコース負荷試験

本問の患者は血糖127、HbA1c7.0%とDMの診断に足りています。
75g経口グルコース負荷試験が先端巨大症のあまのじゃく反応をみるのに有用なことは分かりますが、有用か否かの議論以前に、糖尿病患者にこの試験を行なっても良いのでしょうか?

糖尿病の講義では既に糖尿病の診断がついた患者にはグルコース負荷試験は施行してはならない。とあります。

回答5件

  • ”空腹時”血糖値が126以上もしくは随時血糖値200以上であれば糖尿病型となりOGTTは禁忌ですが
    今回の血糖127というのは特に空腹時血糖でもないので糖尿病型ではありません
    単に 血糖値やHbA1cで糖尿病疑い/将来の発症リスクが高い場合は、OGTTはむしろ推奨されます

    • 回答ありがとうございます。

      ではこの問題の解説時に穂澄先生が「この人はすでにDMの診断はついています。」と仰っていたのが間違いなのでしょうか?
      2018年の3コマ目の6分頃です。

      またこの人は糖尿病型ではない、とのことですが糖尿病の講義では、空腹時血糖値、ブドウ糖負荷後血糖値、随時血糖値、HbA1cのいずれかが基準値をこえたら糖尿病型と判定可能とありますが、これも間違いなのでしょうか。

    • 2018年の内科外科は受講してないので確認はできませんが……
      すみません。問題をよくCHECKしないまま回答しておりました。
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      本症は「下垂体GH産生腫瘍」による「先端巨大症」を疑うものなので、「GHとIGF-I↑」「合併が多いPRL↑」「GH↑による耐糖能異常→OGTT」などを確認することが正答となるという趣旨です。
      糖尿病は、1型であれば膵β細胞破壊、2型であれば生活習慣によるインスリン依存性・インスリン分泌障害が定義であり原因です。
      いずれも、結果として「耐糖能異常」「高血糖」「HbA1c↑」という点では共通していますが、全く異なる病態だということはご理解ください。
      「耐糖能異常」「高血糖」「HbA1c↑」を来す疾患はまだまだありますが(甲状腺疾患・副腎疾患など)、インスリンは病態にほとんど関与しておりません。
      ※DM→インスリン↓orインスリンの機能↓→血糖値↑(血糖を減らせず上がってる)
      ※GH↑T3/T4↑グルカゴン↑などの疾患→血糖値↑(血糖を自ずから上げている)
      OGTTは何も、糖尿病専用の検査ではなく、血糖値・糖代謝の異常を反映する検査です。
      以上のように「今回は別の疾患なんだな」と頭の中で片付けていただければいいですが、どうしても糖尿病の診断基準だのが気になるかもしれませんので、以下、追記します。

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      糖尿病の診断基準を確認してみましょう。
      http://www.fa.kyorin.co.jp/jds/uploads/image/jds_guide_2018-2019_02.jpg
      糖尿病型とは、単に「その検査値が糖尿病の人と同様に基準値を上回っている」との意味でしかありません。
      血糖値の糖尿病型とHbA1cの糖尿病型、または血糖値の糖尿病型を再検査含め2回、で初めて糖尿病の診断が付きます。
      HbA1cのみの糖尿病型では、糖尿病の診断は付きません。
      OGTTの禁忌はあくまで、「"血糖値の"糖尿病型もしくは糖尿病ケトアシドーシス」でしかありません(私の知る範囲では)。
      今回は、「糖尿病」という観点を以ってしても、OGTTの禁忌には該当しないことになります。

  • daiPの最初のコメントが正しいです。
    随時血糖127ではDM診断つきません。

    >この問題の解説時に穂澄先生が「この人はすでにDMの診断はついています。」と仰っていた

    ↑の発言の有無については覚えていませんが、もししていたとしたらそれは誤りです。耐糖能障害の部分を読み違えたのかもしれませんね。すみませんでした。

    daiP、いつもありがとう!

  • お二方お忙しい中、丁寧な説明をありがとうございました!

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  • 問題参照 109B56

    次の文を読み、56~58の問いに答えよ。
    67歳の男性。人間ドックで異常を指摘され来院した。
    現病歴:5年前に退職してから健康診断を受けていなかった。妻に勧められて初めて受診した人間ドックで肥満、耐糖能障害および脂質異常症を指摘され、妻とともに来院した。
    既往歴:特記すべきことはない。
    生活歴:喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
    家族歴:父親が胃癌。
    現症:意識は清明。身長170cm、体重80kg。体温36.5℃。脈拍68/分、整。血圧130/94mmHg。呼吸数18/分。眉弓部の膨隆、下顎の突出、鼻と口唇の肥大および巨大舌を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭に発赤を認めない。頸静脈の怒張を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。手足の体積の増大を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腱反射に異常を認めない。
    検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(-)、潜血(±)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球487万、Hb 14.6g/dL、Ht 43%、白血球4,000、血小板23万、PT 115%(基準80~120)。血液生化学所見:総蛋白7.2g/dL、アルブミン4.2g/dL、総ビリルビン0.6mg/dL、AST 21U/L、ALT 28U/L、LD 185U/L(基準176~353)、ALP 277U/L(基準115~359)、γ-GTP 34U/L(基準8~50)、アミラーゼ76U/L(基準37~160)、CK 135U/L(基準30~140)、尿素窒素14mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、尿酸5.9mg/dL、血糖127mg/dL、HbA1c 7.0%(基準4.6~6.2)、トリグリセリド162mg/dL、HDLコレステロール75mg/dL、LDLコレステロール146mg/dL、Na 142mEq/L、K 4.6mEq/L、Cl 102mEq/L、Ca 9.3mg/dL、P 4.0mg/dL、TSH 0.6μU/mL(基準0.4~4.0)、FT4 1.1ng/dL(基準0.8~1.8)。心電図に異常を認めない。胸部エックス線写真で心胸郭比54%。頭部エックス線写真を別に示す。頭部MRIで下垂体に限局した腫瘤を認める。
    この患者に行うべき検査として有用でないのはどれか。
    • a GHの測定
    • b プロラクチンの測定
    • c フロセミド負荷試験
    • d 75g経口グルコース負荷試験
    • e インスリン様成長因子-I〈IGF-I〉の測定
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