上記の国試問題での解説dでは「中枢性尿崩症ではADH分泌が低下しているため、5%高張食塩水負荷では反応しない。」とございます。また、あたらしい内分泌代謝2020、p53にて本問題を扱った際に、ほずみ先生は「ADH分泌反応上昇(陽性)の場合、心因性多飲症を考える」と仰っていました。
これらに関しては理解しております。
しかし、腎性尿崩症の高張食塩水負荷に関しては触れておらず、仮に腎性尿崩症を疑う問題ではどのような記載になるか伺いたいです。私が調べた論文では、高張食塩水負荷において腎性尿崩症のADH分泌は正常または過剰反応を示すとありました。
そのため、今回はたまたまほずみ先生が解説で触れなかっただけであり、ADH分泌上昇の場合は「腎性尿崩症と心因性多飲症」を疑えばよろしいのでしょうか?
よろしくお願い致します。
M6です。多尿の鑑別では5%NaClでのADH反応の低下つまり陰性を示すことでまず心因性多飲をrule outすることが大事です。さらにここから中枢性と腎性を鑑別するにはまず発症が中枢性は突然で腎性は中枢性に比べ長い期間ということで違いはあります。
さらに検査としては中枢性はADHがそもそも分泌できてない腎性は出せてるけど受容体が機能していないという機序なのでADH(DDAVP)負荷した時に前者は改善するが後者は無反応となります。
拙い文章で申し訳ありませんが理解の助けになったら幸いです
ご返事ありがとうございます。
では、食塩水負荷→心因性多飲症をrule outするための検査
ADH負荷→中枢性or腎性を鑑別するための検査
であり、仮に腎性尿崩症が絡むような問題であればADH負荷も記されるだろうという認識でよろしかったでしょうか…
何卒よろしくお願い申し上げます。
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