解決済 107I54 12.小児科

TOFの治療

いつもお世話になっております。
この問題の選択肢Eについての解説で少しわかりにくいと感じた部分があるので質問いたします。

「肺動脈が十分に発育する前に根治術を行ってしまうと、右室流出路の狭窄を解除した後も、右室の後負荷が強く、負担となる」とありますが、右室流出路の狭窄を解除しても、肺血流は健常小児と同じに戻るだけで後負荷は変わらないのではありませんか?

回答6件

  • それ以上肺血管が正常な発達をしてくれないので成人になった際に拡張できず困ってしまいます。

  • 返信ありがとうございます.
    よく分からないのが,「また、肺血流が十分に増えず、左室の低形成をも引き起こすこととなる。」という部分で,
    手術により右室流出路の狭窄を解除すれば,肺血流が増えるのでは?と思うのですが,
    どういうことなんでしょうか?
    早期に右室流出路を形成して通常小児の血流動態に戻してしまった方が良いと思うのですが...

    • https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo1969/2/1/2_3/_pdf/-char/ja
      このリンクにあるように、肺血流は小児期に著しい成長を遂げます。早期に右室流出路を形成してしまうとその時点での正常循環までは戻せますが、そこで頭打ちになりその後の成長が期待できません。よって最終的には肺血流の増加→前負荷の増加に伴う左室の成長をも妨げてしまうと考えます。

  • ありがとうございます。たびたびすみません。
    「右室流出路を形成すると肺血管の発育が期待できない」という論理が理解できないのですが、右室流出路を形成=肺動脈に血が多く流れる、ようになれば肺血管内を血が流れて良いのではないでしょうか?

    • 手術方にもよるとは思いますが、血管を手術でいじると、その血管はその後正常な成長を期待しにくいということです。流出路の狭窄を解除しても、その後人工的にいじった部分が成長してくれなければその後ろにある血管にも勿論血は流れていきませんよね!

  • ありがとうございました。

    手術で正常な発育を妨げてしまうということですね。

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  • 問題参照 107I54

    2か月の男児。生後まもなく心雑音を指摘され、心エコー検査で右室流出路狭窄、心室中隔欠損および大動脈騎乗を指摘されている。
    この患児の治療方針として正しいのはどれか。
    • a 肺動脈絞扼術を行う。
    • b 根治治療は成人期に行う。
    • c プロスタグランディンを投与する。
    • d 直ちに心室中隔欠損閉鎖術を行う。
    • e 肺動脈の発育後に心内修復術を行う。
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