107I54

2か月の男児。生後まもなく心雑音を指摘され、心エコー検査で右室流出路狭窄、心室中隔欠損および大動脈騎乗を指摘されている。
この患児の治療方針として正しいのはどれか。
肺動脈絞扼術を行う。
根治治療は成人期に行う。
プロスタグランディンを投与する。
直ちに心室中隔欠損閉鎖術を行う。
肺動脈の発育後に心内修復術を行う。

解答: e

107I54の解説

右室流出路狭窄・心室中隔欠損・大動脈騎乗と3つが揃っており、Fallot四徴症〈TOF〉の診断はつくだろう。四徴症のうちもう1つは右室肥大だが、出生後すぐにはみられないことも多い。
a 肺血流を増やしたいため、Blalock-Taussig術が有効。肺動脈絞扼術は肺血流を減らしてしまうため、逆効果。
b・d 1~3歳ごろに根治治療を行う。
c TOFでは動脈管は存在しない。ゆえにプロスタグランディンは不要。
e 正しい。上記の1~3歳ごろ、というのは肺動脈が発育した後である。この時期に心内修復術を行う。肺動脈が十分に発育する前に根治術を行ってしまうと、右室流出路の狭窄を解除した後も、右室の後負荷が強く、負担となる。また、肺血流が十分に増えず、左室の低形成をも引き起こすこととなる。さらに、冠血流も減少し、長期間低酸素状態にさらされた心筋が変性し、左室心筋収縮力低下もきたすことが知られている。

正答率:76%

テーマ:Fallot四徴症〈TOF〉の治療方針

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