この患者において、脳脊髄液検査はなぜ行われたのか分からなかったので質問させて頂きました。
Argyll Robertson瞳孔からすぐに神経梅毒を疑えるのであれば、血液検査から梅毒血清反応を見たほうが侵襲が少なく済むのではと思いました。
また、髄膜刺激症状は陰性であり、髄液所見が細菌性を示さない(リンパ球優位でMSに似た所見?)という所見を知ってほしかったから出したのでしょうか。考えていて深みにハマってしまったのでアドバイス頂ければと思いますm(_ _)m
「血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない」と本文中に記載があり、一応血液はみているようです。
①梅毒反応が血中では判別つかなかったので、髄液をみた(つまり血中の梅毒反応は陰性だった)
②髄液検査をしてみるまで、医療者が梅毒を思いつかなかった(つまり血液検査では梅毒反応まだ見てない)
③問題の作り込みで時間関係が倒錯した
あたりですかねぇ。
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56歳の男性。4か月前から物忘れが目立ち始め、2か月前から怒りっぽくなったため心配した家人に連れられて受診した。意識は清明。身長172cm、体重56kg。体温 36.2℃。脈拍 68/分、整。Mini-Mental State Examination〈MMSE〉は13点(30点満点)で、検査中に数回にわたって「もうやめろ」という発言があった。瞳孔径は両側1mmで対光反射は消失、輻湊反射は保たれており、Argyll Robertson瞳孔を呈している。その他の脳神経に異常を認めない。筋力低下はない。腱反射は四肢で亢進し、Babinski徴候は両側陽性。感覚系と小脳系とに異常を認めない。髄膜刺激症候は陰性。血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない。脳脊髄液所見:初圧270mmH2O(基準70〜170)、細胞数58/mm3(基準0〜2)(単核球100%)、蛋白210mg/dL(基準15〜45)、糖72mg/dL(同時血糖118mg/dL)。
脳脊髄液の検査項目で追加すべきなのはどれか。