解決済 104D22 09.肝胆膵

十二指腸乳頭部癌

MRCPの画像で胆管の横に管状構造が見えるのですがこれは膵管ではないのですか?
膵管である場合、膵胆管合流異常があるのではないかと考えてしまいます。
ご教授頂ければ幸いです。

回答2件

  • 本症例の画像は3次元のものを平面に落とし込んでいるため、一見すると総胆管が一番左側に張り出した部分に主膵管が合流しているように思われます。

    しかし、よく見てみるとその位置から1 cmほど尾側で主膵管の近位部が右下方へと走ってVater乳頭付近へと開口していることがわかります。
    以上より膵胆管合流異常はないと判断できます。

    この画像ではご指摘の位置で主膵管と総胆管が前後に重なった位置関係を取ったため、平面画像では重なり部分がわかりにくくなっています。

    2次元画像を読む際は立体的な位置関係を想像しながら読むことをお互い注意したいですね。

  • 確かにこのERCPからは膵胆管合流異常があるように見えてしまいます
    そして、ゆうせい3392さんがおっしゃるようにこの画像は2次元的なので、これだけで評価できるかは自分はわかりません

    しかし、ここで考えたいのが、この問題の出題者の意図です
    内視鏡画像から明らかに膵頭十二指腸癌であることはわかると思います
    そうした時に、問題文を「膵頭十二指腸癌で認められにくい所見はどれか」と置き換えることができませんか?
    もし、膵胆管合流異常を聞きたいのであれば、先天性胆道拡張症、胆管癌、胆嚢癌、急性膵炎で出題すればいいのです
    こんなわかりにくい画像使うなよと思うかもしれませんが、この問題を通して画像にケチをつけるよりも、膵頭十二指腸癌の症候について綺麗にまとまった問題として記憶しておけば役に立つのではないでしょうか?

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  • 問題参照 104D22

    71歳の女性。高血圧症の通院加療中に血液生化学所見の異常を指摘され来院した。腹痛はない。血液所見:赤血球407万、Hb 13.0 g/dL、Ht 39%、白血球7,800、血小板26万。血液生化学所見:アルブミン3.8 g/dL、総ビリルビン2.2 mg/dL、AST 160 U/L、ALT 186 U/L、ALP 1,652 U/L(基準115~359)、アミラーゼ62 U/L(基準37~160)。免疫学所見:CEA 2.9 ng/mL(基準5以下)、CA19-9 82 U/mL(基準37以下)。上部消化管内視鏡写真(A)と磁気共鳴胆管膵管像〈MRCP〉(B)とを別に示す。
    この患者で誤っているのはどれか。
    • a 動揺性の黄疸を呈する。
    • b 膵・胆管合流異常を伴う。
    • c 肝内胆管の拡張がみられる。
    • d 膵頭十二指腸切除術を行う。
    • e 膵体部癌よりも予後は良好である。
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