設問文では末梢神経障害が中心に書かれているため、解説の通り脚気を一番に疑うのは理解できました。
”歩行時のふらつき”に関して、Wernicke脳症を鑑別として挙げながらもイマイチ絞り切れないまま問題文の勢いで解いてしまったのですが、発症からの期間が長いという部分で切って良いのでしょうか?
ふらつきの原因についてもご教示いただけますと嬉しいです。
Wernicke脳症は中枢神経の障害です。
今回提示されている症状は末梢神経障害で、かつ意識障害・眼球運動障害なども見られていないことから切って良いのではないかと思います。
ログインするとコメントを投稿することができます。
35歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。1年前に仕事上のトラブルをきっかけに退職した。その後は自宅に閉じこもりがちになり、食事は不規則で菓子パンやおにぎりを好んで摂取していた。1週間前から歩行時のふらつきが目立つようになり四肢のしびれ感も訴えるようになったため、心配した家族に付き添われて受診した。意識は清明。脈拍72/分、整。血圧124/68mmHg。腱反射は、上肢では減弱し、膝蓋腱反射とアキレス腱反射は消失している。Babinski徴候は陰性である。四肢筋力は遠位部優位に低下している。両下肢で痛覚過敏、振動覚の低下を認める。
この患者に補充すべきなのはどれか。