107D28、108H27の2問のうち、
前者は縦隔腫瘍で、後者は肺癌なのですが、
CTからどうしてそう断言できるのかがわかりません。
107D28に関しては、
授業では、CTにて向かって右側に空気接していないから肺の外にあると判断できる、という風に解説されていらっしゃったと思うのですが、右上らへんの胸骨あたりの事でしょうか?
申し訳ありませんが、どなたかご教授頂けたらと思います。
● 縦隔腫瘍の穿破による急性胸膜炎もしくは出血(血胸)(See 107D28)
A:右側に突出する辺縁平滑な陰影を認める.
B:腫瘤内の一部に異常濃染像を示す部位があり,血管が豊富か,もしくは撮像時に腫瘤内出血のあった可能性がある.
C:右胸部の透過性減弱を認め,同日の手術説明時の画像に比して明らかな変化を認める.右胸腔に何らかの液体が貯留した所見である.
D:右胸腔の液貯留像は軟部組織濃度で,水よりもやや高濃度であり,同日内の急激な変化であることから腫瘍の内容液が穿破し急性胸膜炎が起こった可能性や血胸が疑われる.
● 右肺癌,縦隔リンパ節転移と上大静脈の圧迫・浸潤による狭窄(上大静脈症候群)(See 108H27)
A:右肺門部から右上肺野に辺縁が凹凸不整で境界鮮明な腫瘤性陰影が明らかである.右肺尖にも異常陰影を認めるが,腫瘍とは断定困難である.
B:肺内病変と考えられる不均一に造影される腫瘍.ほぼ閉塞した上大静脈がわずかに造影されている.
● 心膜囊腫(See 100A17)
A:右第二弓とシルエットサイン陰性の陰影.
B:CT上,右前縦隔に腫瘤陰影がある.胸壁の筋肉などに比してCT値がやや低く,water densityを呈している.
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