「発熱」「めまい」「黄疸」などを症候と呼びます。これらは患者さんの主訴となることが多く、かつ身体診察でも初期に検出しやすいものです。実臨床の場では、症候からいかに病態を推測し、効率よく診察・検査・治療へと進んでいくか、が医師のスキルの魅せ所となります。
しかしながら医師国家試験ではペーパーテストという特性上、はじめから特異度の高い情報まで問題文中に書かれてしまっていることが多く、この症候論についての学習は疎かにされがち。この結果として、研修医になってから自分自身で検査等をオーダーせねばならない局面となった際に苦しむ方が多くみられます。
また、進級試験の一貫として症候論の試験を課す大学も多いようです。が、この試験対策として受講を推奨できる教材・講座がなかなか見当たらない現状もありました。
以上の観点から、この講座では全60症候を取り上げ、どのように分類をし、絞り込んでいくか、という考え方を伝授いたします。また、各章末には限られた情報から診断をつける臨床問題トレーニングも合計約50問掲載しました。inputとoutputのバランス良く、臨床力upにつなげられるはずです。
1コマ目(第0〜9講):58分
2コマ目(第10〜17講):56分
3コマ目(第18〜27講):61分
4コマ目(第28〜39講):64分
5コマ目(第40〜50講):64分
6コマ目(第51〜60講):54分
※特講シリーズは①〜⑩の全10講座で構成されます。全体像はこちらへ。