medu4 SCHOOLの根幹〈ベース〉講座。このシリーズを踏破することで、医学部在籍中に学習すべき全知識をマスターでき、CBT・医師国家試験の合格力が十分につきます。medu4講座の受講で迷ったら、まずこのシリーズから始めてみるとよいでしょう。
『あたらしいシリーズ』を受講するとCBTや国試の何割くらいが解けるようになるのか、これから受講を検討されている方々が最も気になるところでしょう。medu4では毎年医師国家試験が実施された後、すべての問題と『あたらしいシリーズ』とを照合し、カバー率を検証しています。
※ここで言う「カバー率」は出題された問題が得点できるか否か、と定義します。問題を解くにあたって本質的でない知識、不要な知識は掲載がなくとも、正答選択肢を講座内知識で選択可能であれば「カバーしている」と判断します。医学知識は凄まじく膨大なため、受講生が覚えきれないまでの枝葉末節知識まですべて講座内で扱う必要はないと私たちは考えています。
さて、肝心の結果です。検証を開始して依頼、医師国家試験のカバー率は90〜93%と安定しています。CBTについては問題が公表されておらず、復元問題から間接的に推し測るしか無いため断言はできませんが、医師国家試験より難易度の低い基本的な問題から構成される試験であることから、CBTの95%程度はカバーしていると見積もられます。
つまりは、『あたらしいシリーズ』をマスターすることでCBT・医師国家試験ともに90%以上の問題は解けてしまいます。これは合格に十分すぎる率であり、本講座の網羅性の高さ・信頼性の高さを物語っています。他の参考書や問題集を一切併用せずとも、医学部卒業までに必要な知識は完全に網羅されるとお考え下さい。
CBT対策のみにターゲットを絞った「CBT対策講座」がこの世には存在するようです(medu4では作成していません)。コマ数を絞って、CBTガイドラインに掲載されている疾患のみピンポイントに対策することで確かに「分かった感」は出ます。が、CBTガイドラインは医師国家試験ガイドラインと大きく異なり、CBT対策専用に知識体系を構築してしまうと、CBT終了後に再度医師国家試験対策の知識体系を作り直さねばならない、2度手間が発生します。
例えば、CBTは公衆衛生の統計分野にて「一元配置分散分析」や「多重ロジスティック回帰分析」といった非常に細かな知識を要求しています(それが実際に出題されるかは別として)。が、医師国家試験ではこれら事項が出題されたことは過去に一度もありません。一方、消化管疾患として大変有名な「食道アカラシア」はCBTガイドラインに含まれていません。CBT専属の対策をしていると、知識に偏りが出て、CBTだけはしのげても、その後の臨床実習、卒業試験、国家試験対策の観点からすると遅れをとってしまいます。
医師国家試験は研修医として臨床で活躍することを趣旨として作成されており、臨床的な良問が集まっています。が、CBTは基礎の先生方がメインでガイドライン等構築されているため、こうした齟齬は当然といえば当然です。90%以上の医学部生は臨床医への道を進むはずです。基礎が重要な事はもちろんですが、基礎領域をベースに学習体系を構築するのは残念ながら学習効率としては悪いと言わざるを得ません。
医学知識は非常に膨大で、すべてを覚え込むことは何十年勉強しても不可能です。それにも関わらず、「CBT用のテキスト」「医師国家試験用のテキスト」とバラバラに完成させるのは勉強法として筋がよくない。限りある時間、限りある暗記量、を別々の媒体に分散させてしまうわけですから。
以上の観点から、CBT受験前の医学部生に対しては『あたらしいシリーズ』をなるべく早期に開始し、CBT対策として1周目、CBT後国試受験生になるまでに2周目、そして国試受験生になったら3周目、と同じテキストを繰り返し学習する勉強法をmedu4では推奨しています。
※『あたらしいシリーズ』のCBT対応状況について詳細な記事がこちらにございます。
『あたらしいシリーズ』では、その講座の発売年度の最も直近に行われた医師国家試験の内容まで含まれます(例:2020年度版は2020年2月に実施された114回国試内容がすべて網羅されます)。
また、購入後年数が経過してしまった場合でも、『Updateシリーズ』をご利用いただくことで最新国試の内容までが常に最新に保たれます。
医学部の勉強は情報戦の側面があります。勉強の際、常に手元に置いておく教材は最新でありたいもの。medu4ではこの観点からも、受講生に最新の内容をいち早くお届けすることを追求しています。
以下のイラストに示しますように、CBTと医師国家試験対策として学習すべき全科目が存在します。
『あたらしい内科外科』が10講座(約100コマ)、『あたらしい産小老』が3講座(約35コマ)、『あたらしいマイナー』が7講座(約35コマ)、『あたらしい救中麻公』が3講座(約30コマ)、そして主にCBT対策をメインとした『あたらしい基礎医学』が1講座(約10コマ)です。すべて合わせると24講座(約210コマ)となります。『あたらしい内科外科』のようなセットで購入していただくことも可能ですし、『あたらしい内科外科』に含まれる『あたらしい内科外科①腎』のような単科のみをお求めいただくことが可能です。
※1コマ約60分です。
※具体的なテキストはこちらのサンプルページからご覧いただけます。
ポイントのまとめ部分です。こちらに記載してある知識で国試過去問のほぼすべてが解けるようになっています。まとめ部分の中でも超重要事項には穴埋めが設定されており、講義でDr.穂澄の解説を聞きながら理解しながら埋めていくこととなります。
復習時にはまずこのChapter Essenceの穴埋めを赤シート等で隠し、確実にOUTPUTできるかを確認して下さい。その後、各自の余力に応じ、穴埋めの設定がされていない部分や、講義内の板書等も覚えこんでいきます。
該当するChapter Essenceに最適な国試過去問が原則1問ずつ掲載されています。『あたらしいシリーズ』に掲載のある臨床像をすべて理解して解けるようにしておけば、ひとまず国家試験での合格点レベルは突破できます。
復習時には単に答えが出せる、というだけでなく、(臨床問題であれば)本文を自分で説明できるかどうか、そして正解選択肢だけでなく、誤答選択肢についてもその理由を言えるかどうか、確認して下さい。
複数のChapter Essenceがまとまって1つのChapterを構成しています。各テキストは複数のChapterからなっています。その各Chapterの最後についているのが練習問題です。
99回以前の国試まで俯瞰して吟味された大量の問題が掲載してあります。むろん講義内でも全問をDr.穂澄が解説いたします。『あたらしいシリーズ』に掲載のある臨床像をすべて解けるようになっておけば、医師国家試験の突破は容易です。しかしながら、言うは易く行うは難し。かなりの数の練習問題が用意されていますので、覚悟して臨んで下さい!
※詳細な推奨学習スケジュールについてはこちらでお示ししています。
1日2コマペースで9月末までに全科目を1周しましょう。10月からは2周目をしつつ、直前期の学習へと移行していきます。
この時期から開始される方は『あたらしい基礎医学』の受講は割愛して構いません。医師国家試験で基礎医学単独の出題はごく稀なためです。
※詳細な推奨学習スケジュールについてはこちらでお示ししています。
大学での病棟実習でローテートする科に合わせて1科目ずつ受講しましょう。6年生になる前に1周完了させます。
※『あたらしい基礎医学』の受講は好みに応じて選択下さい。国試での基礎医学単独の出題はごく稀ですが、基礎医学的背景知識を持っていると様々な局面で有利になります。
6年生4月〜9月に2周目、10月から3周目をしつつ、直前期の学習へと移行していきます。
※詳細な推奨学習スケジュールについてはこちらでお示ししています。
CBTまでに全科目を1周しましょう。すると、CBT突破はかなり容易に感じることと思います。
※特に『あたらしい基礎医学』はCBTで猛威をふるうことでしょう。
CBT後、病棟実習に合わせて2周目をします(CBTまでに1周目が終わらなかった科目があればCBT後なるべく早めに終わらせて下さい)。6年生になったら3周目をしつつ、オンラインで『あたらしいシリーズ』非掲載の問題等に貪欲にチャレンジしていくとよいでしょう。