118D47

34歳の男性。健診で胸部異常陰影を指摘され来院した。今までに胸部異常陰影を指摘されたことはなく、咳と痰の症状はない。体温35.9℃。脈拍64/分、整。血圧132/84mmHg。呼吸数16/分。SpO2 98％（room air）。心音と呼吸音とに異常を認めない。胸部造影CTを別に示す。
最も考えられるのはどれか。
ａ 胸腺腫瘍
ｂ 胸膜中皮腫
ｃ 成熟奇形腫
ｄ 悪性リンパ腫
ｅ 神経原性腫瘍

解答: e

118D47の解説

【ポイント】
胸部異常陰影の鑑別。実質的に画像一発だ。胸部造影CTにて右後縦隔（胸椎のすぐ右）に結節影を認める。

【選択肢考察】
ａ　胸腺腫瘍は前縦隔に好発する。
ｂ　胸膜は文字通り、胸膜に沿ってみられる。
ｃ　成熟奇形腫は前縦隔に好発する。
ｄ　悪性リンパ腫は後縦隔以外、いずれの縦隔にも発生しやすい。
ｅ　正しい。神経原性腫瘍は後縦隔に好発する。

正答率：77%

テーマ：神経原性腫瘍の診断

前の問題へ
次の問題へ
フォーラムへ投稿

関連トピック

なし