118D45

69歳の女性。不随意運動を主訴に来院した。15年前に右手の振戦が出現し、動作が遅くなったため受診したところ、Parkinson病と診断された。抗Parkinson病薬を内服し、症状は改善した。5年前から歩行困難が出現した。1年前から抗Parkinson病薬の効果が持続しなくなり、時間により歩行不能が出現するようになった。抗Parkinson病薬を増量したところ、体幹や上下肢を不規則に繰り返し動かす不随意運動が出現し、座位も保てなくなった。
下線部の不随意運動はどれか。
チック
ジストニア
静止時振戦
ジスキネジア
ミオクローヌス

解答: d

118D45の解説

【ポイント】
抗Parkinson病薬を増量することで誘発される、「体幹や上下肢を不規則に繰り返し動かす」不随意運動の名称が問われている。

【選択肢考察】
a 学童期の男子に好発し、瞬目や首振り、うなりや咳払いをみる。
b 筋緊張の異常により、肢位や姿勢のねじれ・歪みをみる。
c 規則的な運動である。
d 正しい。Parkinson病の治療薬であるL-dopaの副作用として知られる。
e 素早い「ピクッ」とする動きをみる。

正答率:77%

テーマ:不随意運動の鑑別(ジスキネジア)

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