118C57

昨日午後にかかりつけの医療機関を定期受診した大腸癌終末期の患者が、今朝自宅で心肺停止状態となった。かかりつけの医療機関に搬送されて死亡確認が行われ、直接死因は大腸癌の進行と考えられた。
家族が患者の解剖を希望した場合、適切な対応はどれか。
行政解剖を行う。
系統解剖を行う。
司法解剖を行う。
病理解剖を行う。
解剖を実施しない。

解答: d

118C57の解説

【ポイント】
医療機関を定期受診中の大腸癌終末期の患者が、大腸癌の進行によって死亡している。これは病死である。

【選択肢考察】
a 行政解剖の対象は異状死体。
b 系統解剖は学生等を対象として教育のために行われる。生前の本人の書面による意思表示が必須である。死後に家族の希望のみで行える性質のものではない。
c 司法解剖の対象は犯罪関連死体。
d 正しい。病理解剖では病死体に対して、その死因究明等を目的として行われる。
e 実施可能な解剖が存在する以上、家族の意向に従うべきである。

正答率:92%

テーマ:適応となる解剖の種類

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