118B29

64歳の男性。夜間の盗汗、微熱および持続する咳嗽を主訴に来院した。4年前から関節リウマチで疾患修飾性抗リウマチ薬〈DMARD〉及び生物学的製剤で治療中である。1か月前から夜間の盗汗、微熱および咳嗽が出現した。症状が持続するため自宅近くの診療所を受診した。心音と呼吸音とに異常を認めない。胸部エックス線写真で右上肺野に空洞陰影を認めた。
この患者で空気感染予防策の必要性を判断する検査はどれか。
喀痰抗酸菌染色
喀痰抗酸菌培養
ツベルクリン反応
気管支肺胞洗浄〈BAL〉培養
結核菌特異的全血インターフェロンガンマ遊離測定法〈IGRA〉

解答: a

118B29の解説

【ポイント】
長年出題され続けている、「喀痰塗抹陽性で隔離」という肺結核の典型パターン。が、なぜか正答率は66%と3人に1人が間違えてしまった。約20%が「喀痰抗酸菌培養」を、約10%がIGRAを選択してしまっており、表面的な言葉尻を追うだけの過去問演習になっている者と、本質を理解して対策できている者との差が如実に現れたものと感じた。

正答率:66%

テーマ:結核疑いの患者に対し空気感染予防策の必要性を判断する検査

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