117C68

全身状態が改善し開頭手術が可能と判断された。患者の血液型検査では、オモテ試験は抗A血清、抗B血清ともに凝集あり、ウラ試験はA血球、B血球ともに凝集なし、抗Rho(D)血清に凝集を認めた。準備する赤血球濃厚液の血液型と患者の血液との交差適合試験の結果を示す。
最も輸血に適した赤血球濃厚液はどれか。
ABO型=AB、Rho(D)陽性、主試験凝集あり、副試験凝集なし
ABO型=AB、Rho(D)陽性、主試験凝集なし、副試験凝集なし
ABO型=AB、Rho(D)陰性、主試験凝集なし、副試験凝集なし
ABO型=O、Rho(D)陽性、主試験凝集なし、副試験凝集あり
ABO型=O、Rho(D)陰性、主試験凝集なし、副試験凝集あり

解答: b

117C68の解説

【プロセス】
①オモテ試験は抗A血清、抗B血清ともに凝集あり
②ウラ試験はA血球、B血球ともに凝集なし
③抗Rho(D)血清に凝集を認めた
☞①②ともにAB型を示唆する。③より患者はRh陽性と考えられる。ゆえにAB型かつRho(D)陽性の血液が適している。交差適合試験(主試験と副試験)では凝集がないに越したことはなく、「なし・なし」が適切。

正答率:77%

テーマ:【長文3/3】輸血に適した赤血球濃厚液

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