50歳の男性。動悸と息切れを主訴に来院した。高校生のころ、学校健診で心雑音を指摘され、心房中隔欠損症と診断されたが、投薬治療は受けていない。半年前から動悸と息切れを自覚するようになり、当院を受診した。脈拍80/分、整。血圧122/78mmHg。SpO2 97%(room air)。呼吸音に異常を認めない。経胸壁心エコー検査の傍胸骨短軸像(大動脈弁レベル)を別に示す。心臓カテーテル検査で平均肺動脈圧30mmHg、Qp/Qs 3.1であった。
この患者の病態で正しいのはどれか。2つ選べ。
肺高血圧を認める。
心房細動を合併しやすい。
肺血流量は体血流量より減少している。
抜歯時に感染性心内膜炎の予防的抗菌薬投与が必要である。
提示した心エコー図では右房から左房への血流が認められる。