116F69

入院3日目も発熱は持続し、臥位での呼吸困難を訴えるようになった。足趾には疼痛を伴う発疹が出現した。

次に行うべき検査はどれか。2つ選べ

頭部CT
血液培養
尿一般検査
呼吸機能検査
心エコー検査

解答: b,e

116F69の解説

【プロセス】
⑩入院3日目も発熱は持続
⑪臥位での呼吸困難
⑫足趾に疼痛を伴う発疹
☞ポート抜去、抗菌薬投与にも関わらず、⑩の状態である。⑪は左心不全徴候、⑫はOsler結節と考えられる。やはり感染性心内膜炎〈IE〉の存在が濃厚だ。

【選択肢考察】
a IEでは脳塞栓や脳出血、脳膿瘍を呈する可能性がある。が、現時点ではそれらを疑う症候がみられていないため、必要ない。
b 正しい。現在使用している抗菌薬の有効性を判断するためにも、再度実行する。
c IEの診断や評価に尿検査は必要ない。
d 呼吸機能検査では閉塞性疾患や拘束性疾患の判断ができる。いま患者には左心不全徴候によると思われる呼吸困難がみられているが、閉塞性疾患や拘束性疾患の判断をする必要性に乏しい。もっと言えば、呼吸苦のため呼吸機能検査自体の実施が困難と考えられる。
e 正しい。入院後3日が経過した今、弁破壊の状況や疣贅の有無を再度確認する。

正答率:80%

テーマ:【長文2/3】感染性心内膜炎〈IE〉の検査

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし