116F67

弁膜症に対する緊急手術を行うこととなった。

手術までの治療として血行動態の改善が期待できるものはどれか。2つ選べ

β遮断薬投与
血管拡張薬投与
ジギタリス投与
体外式ペースメーカー留置
大動脈内バルーンパンピング〈IABP〉挿入

解答: b,e

116F67の解説

【選択肢考察】
a 今みられているのは急性心不全であり、心臓を休ませてしまうβ遮断薬の投与は★禁忌★。
b 正しい。血管が拡張することで後負荷が下がる。これにより心拍出増加が期待できる。
c 左室駆出率は75%と保たれており、強心薬の必要はない。
d 徐脈の存在下で考慮される。本患者では心拍数108/分であり、徐脈はみられていない。
e 正しい。急性心不全の血行動態改善に用いられる。本症例は僧帽弁閉鎖不全症〈MR〉であるが、大動脈弁閉鎖不全症〈AR〉の存在下では禁忌となるので気をつけたい。

正答率:48%

テーマ:【長文3/3】緊急手術まで血行動態の改善が期待できる治療

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし