116F44

85歳の男性。3週間前に肺炎のため入院した。2年前に進行肺癌と診断されたが癌の治療は受けていない。入院後は本人および妻と十分に相談のうえ、抗菌薬治療と1日500mLの輸液のみを行っている。今朝は①呼びかけても答えない意識レベルとなり②水分を嚥下できず③下顎呼吸を認める④四肢に浮腫を認める⑤昨日は排便がなかった。高齢の妻は自宅におり、死亡時には立ち合いたいと希望している。

下線のうち24時間以内の死亡が最も予想される所見はどれか。

解答: c

116F44の解説

【プロセス】
下線のうち24時間以内の死亡が最も予想される所見につき、選択肢を1つずつ吟味していくタイプの出題。

【選択肢考察】
a JCS II-20〜30と見積もられる。原因を問わなければ、このレベルの意識障害をきたすことは多々あり、これをもって24時間以内の死亡を予想することはない。
b 水が飲めていないだけで死亡予想、というのは乱暴である。
c 正しい。顎を上下に動かすように呼吸であり、死亡前の兆候として有名。
d 浮腫を認めるだけで死亡予想、というのは乱暴である。
e 排便がなかっただけで死亡予想、というのは乱暴である。

正答率:96%

テーマ:24時間以内の死亡が予想される所見

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし