116E40

55歳の男性。下腿浮腫を主訴に来院した。1週間前から下腿浮腫を自覚し、徐々に増強したため受診した。20歳台からアルコールの多飲歴がある。意識は清明。頸部リンパ節を触知しない。前胸部にくも状血管腫を認める。

打診でshifting dullnessを確認する際、仰臥位の次にとらせる体位はどれか。

座位
立位
砕石位
側臥位
腹臥位

解答: d

116E40の解説

【プロセス】
①20歳台からアルコールの多飲歴
②下腿浮腫
③前胸部にくも状血管腫
④shifting dullnessを確認
☞①〜③よりアルコール性肝硬変を疑う。④にあるshifting dullnessとは腹水を確認するための手技である。仰臥位から側臥位に体位変換することで、貯留している腹水が重力により移動し、鼓音(腸管由来)と濁音(腹水由来)の境界が遷移することを示す。

正答率:73%

テーマ:濁音界の位置移動〈shifting dullness〉確認のため患者にとらせる体位

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