116E36

80歳の男性。睡眠障害を主訴に来院した。数年前から不眠、中途覚醒がみられている。既往歴、家族歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。飲酒は晩酌をたしなむ程度である。コーヒーを3杯/日飲む。睡眠薬はこれまでも時折服用していたが効果が不十分と感じ、睡眠薬の追加処方を希望して受診した。

行うべき指導はどれか。

就寝前の飲酒
睡眠薬の増量
起床時の日光浴
1時間以上の昼寝
夕食時のコーヒー摂取

解答: c

116E36の解説

【プロセス】
①睡眠障害
②数年前から不眠、中途覚醒
③飲酒は晩酌をたしなむ
④コーヒーを3杯/日飲む
⑤睡眠薬はこれまでも時折服用
⑥睡眠薬の追加処方を希望
☞①②より不眠症である。⑤⑥では患者からの睡眠薬追加が期待されているが、③④をみるに生活習慣の改善も必要と考えられる。

【選択肢考察】
a 飲酒により、眠りは浅くなる。特に②より本患者では中途覚醒があるため、好ましくない。
b 最終手段である。まずは生活指導を優先したい。
c 正しい。起床時に光を浴びることで体内時計がリセットされ、サーカディアンリズム〈概日リズム〉を整えることができる。
d 長時間の昼寝により、夜に眠りにくくなってしまう。
e カフェイン摂取により眠りにくくなる。

正答率:99%

テーマ:不眠症患者に行うべき指導

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