116E30

3歳の女児。全身けいれんが持続するため救急車で搬入された。昨晩から38℃台の発熱が持続している。食事の摂取は少ないが水分の摂取はできている。嘔吐や下痢はない。今朝、全身けいれんがはじまり約15分間持続しているため母親が救急車を要請した。来院時も全身けいれんが持続しており、チアノーゼを認める。

この児に行うべき処置として優先度が低いのはどれか。

酸素投与
気道確保
静脈路確保
抗けいれん薬投与
尿道カテーテル挿入

解答: e

116E30の解説

【プロセス】
①3歳の女児
②全身けいれんが持続
③昨晩から38℃台の発熱が持続
④チアノーゼを認める
☞①〜③より熱性けいれんによる、けいれん重積が考えやすい。④からはけいれんの持続による全身の酸素化不良を読み取ろう。

【選択肢考察】
a ④より酸素投与は必要である。
b けいれんに伴い、自発呼吸が低下する恐れがある。早期の気道確保を行いたい。
c 抗けいれん薬を静注すべく、静脈路を確保する。
d けいれん重積状態であり、ジアゼパムなど抗けいれん薬を投与する。
e 誤り。ショック患者の輸液反応性をみる際などに尿道カテーテル挿入が有効なことはある。が、本患者ではまずけいれん重積とそれによる酸素化不良や窒息の恐れに対する処置が優先される。

正答率:96%

テーマ:幼児の全身けいれんに行うべき処置

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