116D36

62歳の女性。右乳房の違和感を主訴に来院した。触診で径約4cmの腫瘤を触知する。腫瘤は表面不整で弾性硬、可動性は不良で圧痛を認めない。乳頭からの分泌物を認めない。マンモグラフィー(内外斜位方向)を別に示す。

最も考えられるのはどれか。

乳癌
乳腺炎
葉状腫瘍
乳腺脂肪壊死
乳腺線維腺腫

解答: a

116D36の解説

【プロセス】
①右乳房の違和感
②触診で径約4cmの腫瘤を触知
③腫瘤は表面不整で弾性硬、可動性は不良で圧痛を認めない
④マンモグラフィーにて右乳房(乳頭尾側)に微細な石灰化の集簇
☞①〜④いずれも乳癌を疑う所見である。

【選択肢考察】
a 正しい。上記の通り。
b 乳腺炎であれば圧痛を認める。
c 葉状腫瘍であれば境界明瞭かつ辺縁が平滑な腫瘍をみる。
d 乳腺脂肪壊死は外傷が契機となりやすい。そうした契機の記載がないため、積極的に疑うものではない。
e 乳腺線維腺腫であれば表面整かつ可動性良好な腫瘤を触れる。

正答率:94%

テーマ:乳癌の診断

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