75歳の女性。血便を主訴に来院した。半年前から時折暗赤色の血便があったが、自然軽快するため様子をみていた。3日前から再び血便が出現したため受診した。受診日の朝には普通便に戻っていた。既往歴に特記すべきことはなく、現在内服薬はない。意識は清明。体温36.8℃。脈拍84/分、整。血圧116/84mmHg。呼吸数16/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜に軽度貧血を認める。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。直腸指診で異常を認めない。血液所見:赤血球345万、Hb 8.6g/dL、Ht 26%、白血球7,400、血小板26万、血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL、アルブミン3.6g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、AST 26U/L、ALT 27U/L、LD 265U/L(基準値120~245)、アミラーゼ65U/L(基準37~160)、尿素窒素21mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、Fe 23μg/dL、フェリチン10ng/mL(基準20~120)、TIBC 412μg/dL(基準290~390)、血糖101mg/dL、Na 142mEq/L、K 4.6mEq/L、Cl 99mEq/L。CRP 0.1mg/dL。便潜血検査陽性。腹部造影CT、上部および下部消化管内視鏡検査を施行したが病変は認めなかった。
次に行う検査として適切なのはどれか。
正答率:94%
テーマ:CTと上部/下部消化管内視鏡でも病変が確認できない血便への検査