116A52

19歳の男性。実験中に水酸化ナトリウム液を右眼に浴び、救急受診した。意識は清明。右眼の結膜浮腫が著明であり、角膜が白濁している。

まず行うべきなのはどれか。

鎮痛薬の内服
希塩酸液の点眼
抗菌薬の点滴静注
生理食塩液での洗眼
高浸透圧利尿薬の点滴静注

解答: d

116A52の解説

【プロセス】
①実験中に水酸化ナトリウム液を右眼に浴びた
②右眼の結膜浮腫が著明・角膜が白濁
☞眼化学的損傷。すみやかに大量の流水ないし生理食塩水にて洗浄を行うべきだ。

【選択肢考察】
a 被害が拡大する前に洗浄が急がれる。鎮痛剤はあくまで処置後、依然として患者が痛みを訴える場合に考慮されるべきだ。
b 火に油を注ぐ愚行である。事態が確実に悪化する★禁忌★選択肢。
c 被害が拡大する前に洗浄が急がれる。処置後、二次的な感染を防ぐために点眼されることはある(点滴静注による全身投与はいずれにせよ行わない)。
d 正しい。上記の通り。
e 緑内障発作への対応。

正答率:99%

テーマ:眼化学外傷にまず行うべきこと

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし