72歳の女性。血小板減少の精査を自宅近くの医療機関で行っていたが、精神症状が出現したため入院となった。感冒様症状で自宅近くの医療機関を受診したところ血小板5.6万と減少を認めた。翌日からつじつまの合わない言動が出現したため入院となった。意識レベルはJCS I-2。体温37.9℃。脈拍76/分、整。血圧156/96mmHg。眼瞼結膜は貧血様で、眼球結膜に軽度黄染を認める。胸骨右縁第2肋間を最強点とするLevine 2/6の収縮期駆出性雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部の診察で異常を認めない。尿所見:蛋白2+、潜血3+。血液所見:赤血球230万、Hb 6.1g/dL、Ht 26%、白血球9,700、血小板4.7万、PT-INR 1.1(0.9~1.1)、APTT 26.1秒(基準対照32.2)、FDP 9μg/mL(基準10以下)。血液生化学所見:総ビリルビン2.4mg/dL、直接ビリルビン0.5mg/dL、AST 50U/L、ALT 40U/L、LD 1,150U/L(基準120~245)、尿素窒素70mg/dL、クレアチニン2.5mg/dL。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。
治療として適切なのはどれか。
正答率:95%
テーマ:血栓性血小板減少性紫斑病〈TTP〉の治療