115F35

43歳の男性。腰背部、両肘および両膝の皮疹を主訴に来院した。5年前に発症し、次第に範囲が拡大するため受診した。同部位に鱗屑を伴う境界明瞭な地図状紅斑を認める。両手示指、中指および環指の遠位指節間関節の腫脹を認める。真菌直接鏡検は陰性であった。腰背部の写真を別に示す。

この患者でみられるのはどれか。

Darier徴候
Gottron徴候
Köbner現象
Leser-Trélat徴候
Nikolsky現象

解答: c

115F35の解説

【プロセス】
①腰背部・両肘・両膝の皮疹
②鱗屑を伴う境界明瞭な地図状紅斑(腰背部の写真も同様の所見)
尋常性乾癬である。

【選択肢考察】
a 肥満細胞腫でみられる。
b 皮膚筋炎でみられる。
c 正しい。健常皮膚に刺激を加えると、病変部と同じ皮疹が出現する現象。
d 脂漏性角化症が急速に多発したもの。胃癌などの内臓悪性腫瘍のデルマドロームとして知られる。
e 天疱瘡などでみられる。

正答率:96%

テーマ:尋常性乾癬でみられる徴候や現象

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