115E30

14歳の女子。採血を伴う臨床研究に参加してもらいたい。患者には知的障害や認知機能障害はない。

誤っているのはどれか。

患者への説明は理解ができるように行う。
インフォームド・アセントを得る必要がある。
同意書は記名・捺印もしくは自署名が必要である。
採血行為による侵襲の程度は倫理審査委員会で判断する。
保護者が同意しなくても当人が同意すれば研究参加は可能である。

解答: e

115E30の解説

【プロセス】
①14歳の女子
②臨床研究への参加
③知的障害や認知機能障害はない
③の前提下で、16歳未満の未成年が②に参加する場合の手続きについて確認。7歳未満であれば代諾者(親権者や未成年後見人)のインフォームド・コンセントのみで足りるが、7歳以上であれば代諾者のインフォームド・コンセントに加え、本人(研究対象者)のインフォームド・アセントが必要となる。

【選択肢考察】
a インフォームド・アセントとは本人(研究対象者)へ分かりやすい言葉や文書(おおむね中学生以上を対象とする)を用いて研究に関する説明を行い、研究への参加の賛意を得ることである。
b ①より7歳以上であるため、インフォームド・アセントが必要。
c 口頭での同意のみでは不十分であり、記名・捺印もしくは自署名による書面の形で残す。
d 採血による痛みは主観的なものであり、定量化が難しい。客観的な観点から倫理審査委員会が判断するのが一般的である。
e 誤り。代諾者のインフォームド・コンセントが必須となる。

正答率:79%

テーマ:未成年が採血を伴う臨床研究に参加するにあたって

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