115E27

40歳の女性。外陰部の掻痒感を主訴に来院した。1か月前から掻痒を伴う帯下が続いている。痛みはない。身長158cm、体重64kg。体温36.5℃。脈拍72/分、整。血圧124/76mmHg。呼吸数18/分。内診で子宮と両側付属器に異常を認めない。帯下は黄色泡沫状。外陰に発赤を認めない。

可能性が高いのはどれか。

萎縮性腟炎
細菌性腟炎
カンジダ腟炎
トリコモナス腟炎
クラミジア子宮頸管炎

解答: d

115E27の解説

【プロセス】
①中年女性
②外陰部の掻痒感
③帯下は黄色泡沫状
典型的なトリコモナス膣炎である。

【選択肢考察】
a 閉経後にみられる。また帯下は血性となる。
b 膣分泌物は灰白色クリーム状となる。
c 酒かす(ヨーグルト)状の帯下をみる。
d 正しい。上記の通り。
e 帯下の量が増えることはあっても、性状は変わらない。

正答率:94%

テーマ:トリコモナス膣炎の診断

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