115D24

27歳の女性。下痢が持続することを主訴に来院した。インドに4か月間滞在し、10日前に帰国した。帰国する1週前から下痢が始まった。帰国後に受診した際にレボフロキサシンを処方された。その後1週間服薬しているが、下痢が持続しているという。便の顕微鏡写真を別に示す。

この患者の治療で最も適切なのはどれか。

ST合剤
クリンダマイシン
セファレキシン
メトロニダゾール
レボフロキサシン

解答: d

115D24の解説

【プロセス】
①インドから帰国後
②下痢
③レボフロキサシン(ニューキノロン系抗菌薬)無効
④便の顕微鏡写真で鞭毛様の軸糸をもつ洋ナシ型の虫体
過去問頻出画像であり、診断は一発。ランブル鞭毛虫症である。

【選択肢考察】
a ニューモシスチス肺炎に有効。
b リンコマイシン系抗菌薬。ランブル鞭毛虫症には無効。
c セフェム系抗菌薬。ランブル鞭毛虫症には無効。
d 正しい。ランブル鞭毛虫症のみならず、アメーバ赤痢やトリコモナス症のような原虫感染に有効。
e ニューキノロン系抗菌薬。本文にも記載があるように、無効。

正答率:98%

テーマ:ランブル鞭毛虫症の治療

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