115B47

次の文を読み、以下の問いに答えよ。
37歳の女性。全身倦怠感と頭痛を主訴に来院した。
現病歴:半年前から倦怠感を自覚していた。3か月前から頭痛も出現するようになった。1か月前からは起きた時にも強い全身倦怠感があるため、仕事を休むようになった。頭痛の程度は軽いが、2か月前に脇から出てくる自転車に気付かずに接触し、転倒したことがあった。

さらに情報を集めるとき、システムレビューに相当する質問はどれか。

「血の繋がった方で、何かご病気をされた方はいますか」
「ご自分ではどのような病気を心配されていますか」
「これまでに大きな病気をしたことはありますか」
「頭痛はどのような痛みですか」
「食欲や睡眠はいかがですか」

解答: e

115B47の解説

【ポイント】
主訴と関係のない症状を含め臓器系統別にくまなく病歴を聴取するのが、システムレビュー〈review of systems〉だ。主訴からだけでは想起にしくい病態の発見や、誤診の予防につながる。

【選択肢考察】
a 家族歴を聴取している。
b 解釈モデルを聴取している。
c 既往歴を聴取している。
d 主訴が頭痛であるため、頭痛について詳しく聴取するのは当然である。これはシステムレビューに該当しない。見る人が見れば確信犯的なヒッカケ選択肢なのだが、やはりと言うか、10%程度の受験生がこれを選び失点してしまった。
e 正しい。食欲や睡眠は患者の訴える主訴とは直接関係のない項目であり、これらを聴取するのはシステムレビューに相当する。

正答率:78%

テーマ:【長文1/2】システムレビューに相当する質問

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