115A63

48歳の女性。不正性器出血を主訴として来院した。検査の結果、子宮頸癌と診断し、開腹による広汎子宮全摘術を行った。既往歴に特記すべきことはない。身長164cm、体重58kg。術中出血量は620mL。腟断端は縫合閉鎖し、骨盤底にドレーンを留置して閉腹した。

ドレーン留置により早期発見できるのはどれか。

術後出血
腸管癒着
神経因性膀胱
骨盤内の癌再発
深部静脈血栓症

解答: a

115A63の解説

【プロセス】
①広汎子宮全摘術後
②骨盤底にドレーンを留置して閉腹した
ドレーン留置の目的が問われている。正解選択肢以外は正直「ドレーン留置しただけで分かるわけ無いだろ!」と突っ込みたくなるものばかりで、得点は取りやすい問題だったようだ。正答率もほぼ100%。

【選択肢考察】
a 正しい。術後出血があればドレーンから検出が可能であり、早期発見ができる。
b 腹部エックス線検査で発見されることが多い。
c 術後しばらくたってからの排尿状態から判明することが多い。
d 癌の再発は術後かなり時間が経過した後に判明する。
e 下肢腫脹などの所見に加え、血液検査におけるDダイマー値や各種画像検査(超音波やCT)にて発見される。

正答率:99%

テーマ:広汎子宮全摘術後、ドレーン留置で早期発見できる合併症

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