52歳の女性。労作時の息切れを主訴に来院した。半年前から息切れを自覚し、徐々に増悪したため受診した。既往歴と家族歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。意識は清明。体温36.2℃。脈拍76/分、整。血圧140/76mmHg。呼吸数16/分。SpO2 95%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心雑音を認めない。II音肺動脈成分の亢進を認める。呼吸音に異常を認めない。肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。血液所見:Hb 12.6g/dL、白血球6,400、血小板36万。心電図で右室肥大所見を認める。胸部エックス線写真で肺野に異常を認めないが、肺動脈主幹部の拡張による左第2弓の突出を認める。胸部造影CTでは肺血栓塞栓を認めない。心エコー検査では推定肺動脈収縮期圧は50mmHgであった。
治療方針を決定するために必要な検査はどれか。
正答率:97%
テーマ:特発性肺動脈性肺高血圧症〈IPAH〉の検査