52歳の男性。下腹部の緊満と排尿ができないことを主訴に受診した。今朝、自宅で脚立から足を踏みはずして会陰部を打撲した。受診時、外尿道口からの出血を認める。意識は清明。身長168cm、体重72kg。体温36.7℃。脈拍72/分、整。血圧124/84mmHg。呼吸数20/分。会陰部の自発痛を訴え、皮下の膨隆と圧痛を認める。下腹部は緊満している。血液所見:赤血球450万、Hb 14.1g/dL、Ht 42%、白血球13,200、血小板25万。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dL、アルブミン4.0g/dL、総ビリルビン1.2mg/dL、AST 23U/L、ALT 22U/L、LD 179U/L、(基準120~245)、尿素窒素16mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、尿酸5.5mg/dL、血糖98mg/dL、Na 141mEq/L、Cl 104mEq/L、Ca 9.9mg/dL。腹部エックス線写真では骨盤骨折を認めない。骨盤部CTでは会陰部に血腫を認める。逆行性尿道造影では膜様部尿道で造影剤の尿道外の溢流を認め、膀胱は造影されない。
まず行う処置として適切なのはどれか。
正答率:95%
テーマ:尿道損傷による尿閉への処置