1か月の男児。妊娠32週の胎児超音波検査で左腎盂拡大を指摘され、産科医からの紹介で母親に連れられて受診した。在胎38週、出生体重2,800gであった。腹部は平坦、軟で、肝・脾や腫瘤を触知しない。尿所見:淡黄色で混濁なし、蛋白(−)、潜血(−)、白血球(−)、亜硝酸(−)。両腎と膀胱の超音波像を別に示す。腹部・骨盤腔内に占拠性病変は認めなかった。以下に外来での医師と母との会話を示す。
医師:「左の腎臓でつくられた尿が膀胱までスムーズに流れていないのかもしれませんね。おしっこはよくでていますか」
母:「勢いよくでています。1日8回くらい、おむつを替えています」
医師:「母乳はよく飲みますか」
母:「2〜3時間ごとによく飲みます。飲んだあとは、スヤスヤとよく寝てくれます」
医師:「38℃以上の熱が出たことがありますか」
母:「ありません」
医師:「腎盂拡大については3か月後に(ア)をしましょう」
(ア)にあてはまる検査はどれか。
正答率:74%
テーマ:先天性水腎症の検査