114F65

10日間の入院加療によって全身状態が改善したため退院を検討している。入院前は2型糖尿病治療のため、月1回本人が1人で外来受診していた。しかし、現時点で歩行には介助が必要であり、1人で外来を受診するのは難しいと判断している。

退院に向けての本人および家族への説明で適切なのはどれか。

「外出は控えるようにしてください」
「自宅に帰ると認知機能が低下します」
「要介護認定の申請をご検討ください」
「高次医療機関への転院を検討しましょう」
「HbA1cを6.0%未満にコントロールする必要があります」

解答: c

114F65の解説

a 廃用の進行や認知機能低下を予防するため、適度な外出は必要である。
b 一般に長期入院の方が認知機能低下をきたしやすい。
c 正しい。要介護認定までには時間がかかるため、退院前から申請しておくとよい。
d 全身状態は改善しており、高次医療機関で専門的対応をする必要性は低い。
e 65歳以上の高齢者であり、脳梗塞後遺症による機能障害がみられている。カテゴリーIIIに該当し、HbA1cのコントロール目標は8.0〜8.5%未満となる(現在内服している経口血糖降下薬に重度低血糖の副作用が危惧されれば8.5、そうでなければ8.0)。

正答率:99%

テーマ:【長文3/3】高齢者の退院に向けての本人および家族への説明

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