114F41

25歳の男性。幻聴を主訴に兄に連れられて来院した。昨日から「そばに人がいないのに、考えていることを批判し動作を命令する声が聞こえてくる。つらくて仕方がない」と苦痛を伴った幻聴を訴えるようになったため、精神科病院を受診した。この病院で3年前に統合失調症と診断され、通院中であった。患者はこの声が聞こえなくなるよう入院の上で治療して欲しいと訴えている。

適切な入院形式はどれか。

応急入院
自由入院
任意入院
医療保護入院
緊急措置入院

解答: c

114F41の解説

統合失調症の診断が下っている若い男性。被害妄想、幻聴、させられ体験がみられており、統合失調症に矛盾しない。本人から入院したいという旨の申し出があるため、任意入院となる。
a 本人の同意が得られないかつ、自傷他害の恐れがないが急速を要し、家族等の同意が得られない場合に適用となる。
b 一般病床で適用となる入院形態。『精神保健福祉法』に基づく精神病床への入院形式ではない。
c 正しい。上記の通り。
d 本人の同意が得られないかつ、自傷他害の恐れがなく、家族等の同意が得られる場合に適用となる。
e 自傷他害の恐れがあり急速を要する場合、1名の精神保健指定医の診察下で適用となる。

正答率:96%

テーマ:統合失調症患者に適切な入院形態

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