114E42

外来での処置中、検査室から「パニック値が出ているので、検査結果を至急報告します」との連絡があった。

検査所見:尿所見:蛋白2+、糖(−)、潜血2+、沈査は赤血球30〜50/HPF、白血球1〜4/HPF、細菌(−)。血液所見:赤血球450万、Hb 13.2g/dL、Ht 42%、白血球8,200、血小板24万、PT-INR 1.9(基準0.9〜1.1)。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL、AST 44U/L、ALT 20U/L、尿素窒素68mg/dL、クレアチニン3.8mg/dL、血糖136mg/dL、Na 134mEq/L、K 7.2mEq/L、Cl 106mEq/L、Ca 8.4mg/dL。CRP 1.2mg/dL。

直ちに行うべき対応はどれか。

腹部CT
心電図検査
膀胱鏡検査
動脈血ガス分析
部位を変えての静脈採血

解答: b

114E42の解説

血中カリウムが7.2mEq/Lと高値を呈している。腎後性腎不全のためであろう。
a 尿閉や水腎症を指摘可能だが、高カリウム血症への対応となっていない。
b 正しい。高カリウム血症を示唆するテント状T波等の所見を探る。
c 導尿は必要だが、膀胱内を観察する必要はない。
d 代謝性アシドーシスが予想されるが、尿閉や高カリウム血症への対応となっていない。
e 採血手技の問題によって異常値がみられているとは考えにくく、無意味な対応である。

正答率:92%

テーマ:【長文2/2】腎後性腎不全に由来する高カリウム血症に対し直ちに行うべき対応

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