114E37

48歳の女性。排便後の出血を主訴に来院した。日頃から硬便であり、時々、排便後に肛門を拭いた紙に鮮血が付着していた。昨日、付着する血液量が多かったため受診した。

直腸・肛門指診の手順で誤っているのはどれか。

仰臥位で診察する。
手袋を着用する。
肛門周囲を視診する。
示指に潤滑剤を塗り肛門内に挿入する。
直腸内腔や肛門管内の触診をする。

解答: a

114E37の解説

中年女性の排便後の出血。日頃から硬便だったとのことで、裂肛が考えやすい。診断はつかずとも、本問は直腸診に関する一般的知識が問われており、必修的知識で乗り切れる。事実、正答率は99%。絶対に落とせない問題だ。
a 誤り。直腸診は左側臥位で行う。
b むろん手袋を着用して行う。
c むろん視診も有用だ。
d 円滑に指を挿入できるよう、潤滑剤を利用する。また、挿入する手指は示指だ。
e むろん触診も有用だ。

正答率:100%

テーマ:裂肛患者に対する直腸・肛門指診の手順

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